プロとしての志事をする

①|笑顔を共有する

まずは笑顔でいること。そうすることで、自然と場が明るくなり、笑顔の連鎖が起こります。笑顔の人に、人は話しかけたくなり、そして話も膨らんでいくことでしょう。少し口角を上げてみる。誰もができる、その小さな心がけが、やがて大きな変化を生み出していくに違いありません。笑顔を共有することで、ゆたかな日々の基礎を創ります。

②|自分を高める努力をする

私たちは、顧客に常に最高の価値を提供したいと考えます。常に最高の価値を提供するためには、最新かつ最高の技術や知識を追い続けなければなりません。
しかし、人は、ともすれば「慣れ」による惰性に陥りやすいという弱さを持っています。だからこそ、常に自分の目標を作り出し、意識し、それに向かって努力することは大きな意味を持っています。自分を成長させようという意識を常に持ち、昨日の自分と今日の自分を比較して、何か少しでも自分が成長した、顧客に提供するものの価値が高まったと感じることができたなら、きっと嬉しく思えるでしょう。その心がけこそが、仕事を志事に変える第一歩となるのです。

③|謙虚な姿勢

「謙虚である」ということは、控えめであるということではありません。自分を過信せず、「一度一歩引いてみよう」という物事に対する視点を常に持ち、仲間を敬い、そして切磋琢磨しながら学び、お互いを高めあっていこうという姿勢です。

④|はっきり伝え、しっかり聴く

言葉は万能ではあらず。ものごとを正確に認識するためには、言葉以外の表現を含めた多くのコミュニケーションが必要であるとともに、伝える側と聴く側のお互いの努力と協力が不可欠です。
伝えたつもりが伝わっていない、意図と違って伝わっていた、対人関係でストレスを感じた、やり直しなど余計な手間が発生した、など。コミュニケーションの行き違いが招いたトラブルはありませんか。そうです。コミュニケーションスキルを高めることで、仕事上のトラブルは減少し、生産性をぐんと高めることができるのです。
<はっきり伝える>コミュニケーションとは、感情を持つ人間同士のやり取りです。特に仕事上のコミュニケーションの場合、相手に何らかの行動を促す必要があることが多いものです。仕事上だからこそ、大事なことは、話し手(私)が「どのように話したか」ではなく、受け手(相手)が「どのように受け止めたか」なのです。
<しっかり聴く>私たちがプロを目指すのであれば、すべきことは、自己主張をすることや私たちの意見が正しいことを証明することではなく、「聴くことによって引き出すこと」です。大切なことは、お客様が解決策を自分の意思で選択し、自信を持って決断してもらうこと。そのために必要なのは自分を主張することではなく、「聴くことによって引き出す」意識です。

⑤|与えられた時間で最高の成果を出す

「時間」には限りがあります。その「限られた時間」の中で最高の品質の「成果」を出すのが「仕事」です。「仕事」には期待される「成果」が必ずあるはずです。まずは、その「成果」をしっかりイメージしましょう。そして、その「成果」に到達するためにすべき手順と時間を意識してみてください。それが、「限られた時間の中で最高の成果を出す」第一歩となるでしょう。

⑥|能動的に行動する

理解と創造が能動的な行動を生み出します。
まず理解し、その先を見据えることで次に何をすべきかが見えてきます。

⑦|相手の期待を超える

言葉で表現されていることだけでなく、本当に相手が求めていることを正しく理解することから、相手の期待を超える糸口が見えてきます。
まずは、相手が求めていることを正しく受け止め、それにちょっとした心遣いや工夫を添えて応えてみませんか。

⑧|感謝と尊重

ささやかなことにも「ありがとう」の言葉を添えてみましょう。相手の気持ちや言葉に耳を傾けてみましょう。起こった出来事は同じでも、それに感謝の気持ちを持てるかどうかによって、その結果が変わってくるはずです。
小さなことにもまずは「ありがとう」。周りの空気も変わっていくはずです。

⑨|チームワークを意識する

なぜ「チームワーク」を意識するのか。それは同じ目標に向かっているからです。ひとりでゴールに向かっているのではなく、大勢でゴールに向かっているからです。
「集団」と「チーム」は違います。「集団」は同じ場所に集まっている人のかたまりで、これからどこに向かっているのかわかっていません。一方、「チーム」は同じ目標に向かっている人の集まりなのです。私たちは、「建築を通じてみどりの地球でゆたかな暮らしを創造する」という目的に向かって全員で進んでいく。それも効率的に。そのために、私たちは「チームワーク」を意識します。

⑩|仕事を楽しむ

「楽しい」か「楽しくないか」を決めているのは「仕事」ではなく、私の「気持ち」です。 では、どうやって私の「気持ち」を楽しませましょうか。
今までできなかったこと、困難だと思っていたことが達成できたときのことを思い出してください。
目の前の出来事を解決するために必要なことを習得し、自分の能力が高まったと感じ、その能力をさらに活用してみようと思えるようになれば、そこに「楽しさ」を感じることができるでしょう。
目の前で起こっていること、自分が携わっている業務を「自分のこと」として受け止め、業務や出来事の意味を理解しようと、「これはどんな意味を持っているのか、社会的意義は何か」と深く考え、「次に自分がすべきことは何か」という意識を持って積極的に行動に取り組むことができたなら、仕事に「面白さ」「楽しさ」を感じることができるでしょう。